2019年07月14日

他者性の系譜学=2019/11/13=2020/1/1

倫理という他者性への四つの経路 

非帰結主義は、価値観準拠によって、帰結主義は観察者中立的=幸福追求=財実現によって特徴づけられる。

「自己定位」は、〈自己拘泥〉によって、「世界志向」は「まったき利他」=自己から離れること=「主義」からの離脱によって特徴づけられる。

ここで「世界志向」が自己評価中立性(自己評価相関性の反対)を意味しているかは、興味ある問題である。

「自己善」=「自己定位」の価値観準拠=「最小倫理」である。

「世界の善」=「世界志向」の幸福追求=「隣人愛」である。「隣人愛」は功利主義的なもののほかに、「平等主義」的なものがあるかもしれない。(心情倫理は、非帰結主義より広袤をもち、「世界志向」の幸福追求としての「平等主義」を含みうるだろう。)

 ここで得た四類型をまとめると、自己定位的な「最小倫理」(非帰結主義)・「契約論的功利主義」(帰結主義)に対して、世界定位的な「義務論」(非帰結主義)・「隣人愛」(帰結主義)である。

 自己定位的であるとは、他から財を享けることであり、世界定位的であるとは、他から意味を付されることである。

 非帰結主義とは、自ら意味を付すことであり、帰結主義とは自ら財を与えることである。

 自己定位的な非帰結主義とは「享受」であり、自己定位的な帰結主義とは「交換」である・世界定位的な非帰結主義とは「承認」であり、世界定位的な帰結主義とは「贈与」である。

これをリッカートで言えば、

 「享受」:性愛・エロスの問題系・ゲーテのファウスト・・・・仮設としての他者 人格財の享受 期成>述定 聖 作品化 非帰結・中心

 「交換」:経済・新カント学派社会主義・フィヒテの他者・・・定立としての他者 物件財の交換 照会>較認 美 パトス 帰結・中心

 「承認」:隣人愛・アガベ―の問題系・異定立・・・・・・・・彼岸としての他者 人格財の承認 較認>照会 善 ロゴス 非帰結・中立

 「贈与」:誠実・超越的当為・認識の対象・・・・・・・・・・措定としての他者 物件財の贈与 述定>期成 真 誠実性 帰結・中立




人格財が非帰結主義的なのに対して、物件財は帰結主義的である。要するに観察者相関的か。観察者中立的かのちがい。
posted by 9ki1to at 18:11| Comment(0) | 倫理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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