2018年12月20日

記述と機能・マンドリン事例(2)=2018/12/27=2019/11/13=2019/12/31

 Yの悲劇の場合、殺人立案者と、殺人者が違う。殺人立案者のシナリオに従って、殺人者はマンドリンで殴打して殺す。ただしそのさい、シナリオの「鈍器」を誤解して「楽器」を、マンドリンに当てはめている。
 このさい、三つの機能・それに対応した意図が考えられる。
 マンドリン製作者の楽器としての機能・記述は楽器になる。
 殺人立案者の鈍器としての機能・記述は鈍器となる。
 殺人者の凶器としての機能・記述は凶器となる。
 ここで解釈のもつれを逸脱性と呼ぶなら、殺人立案者は、殺人する意図はもたないが、マンドリンは凶器であり、鈍器である。殺人者は殺人する意図をもつが、マンドリンは凶器であり、楽器を誤解した意味において、鈍器である。
 では「意図によって、本来の機能が確定する」という立場に立つのなら、マンドリンは何と記述されるべきなのか。この殺人劇では、マンドリンは凶器であり、かつ、「不透明な意味」での鈍器というべきではないか。
 もし、逸脱を強調するなら、ここで、解釈の重畳性はなりたたない。しかるに逸脱のなかで共通性を探ってゆくなら、凶器かつ不透明な鈍器において、解釈の重畳性が成り立つのである。ただしこのような危うい一致が成り立たぬなら、一致なき逸脱性が、この場合で見られるということになる。
注意:Yの記述の偏見的表現に与するものではありません。
 作者の創作的次元の、巧妙に誤解された鈍器という記述も成り立ちうる。これは技巧性に関連する事柄である。
posted by 9ki1to at 11:10| Comment(0) | 価値 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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