2014年11月01日

Grenzen,1/2.Aufl.価値関係的概念構成(12)(続く)=2016/5/29=2017/2/18=2017/8/20=2018/1/13

Grenzen1.Aufl.S.378f.,2.Aufl.S.341f.斜体第一般のみ、太字第二版のみ、下線ゲシュペルト。
いまや、われわれは歴史的目的論的概念構成の特性をさらにいくらか詳らかに規定することが可能であり、しかも、なかんずく自然科学的概念構成の関係を(1.Aufl.,S.379)はっきり際立たせるというとき、そのさい区別可能ならば、その完備性をもつ種々の段階と連携する、・・・これである。経験的な普遍性、規定性、ないしは無条件的な普遍的妥当を、その三つの側面として知ってきた次第であるし、だからこそ(2.Aufl.,S.342)歴史的概念構成に対応する問題がどれほどあるか、さても注意せんとするのである。
 さしあたり経験的な普遍性にかかわることとして、銘記しておくべきなのは、現実の単純化ができるためには、すなわち自然科学的概念構成は確たる〔=非恣意的〕な始点をとる前科学的出発点が〔ことによると〕必要となること、すなわちそれは前科学的概念構成の意識的で体系的なさらなる構成と理解されなくてはならず、その帰結を日常言語のいわゆる普遍的語義(2.Aufl.のみゲシュペルト)に見いだすことができるのである。普遍的語義は、日常言語では概念要素と、考察手段に限れば、歴史的記述に現われず、むしろすでに諸事物に共通な多数の、すなわち論理的意味では普遍的内容をもった自然科学的概念があるのであり、それだけでは、学的正当化がなお欠けている。(1.Aufl.のみ改行)さて歴史的概念構成にこの自然科学的概念の端緒の類比物を求めれば、普遍的な意義をもつ言葉ではなく、反対に個別的で、一度しかない個性的対象とかかわる固有名(2.Aufl.のみゲシュペルト)に留意しなくてはならない。すでにそれ〔対象〕のもつ固有名のような呼称によって、つまり見とおせない諸物の外延的多様において、その独特さによって重要であり、それゆえ狭義の個体である(1.Aufl.,S.380)ごとき特定数〔の個体〕が区別されるのである。それらの個体では固有名によって残りのものから個性的対象が際立せるために[=derentwegen]メルクマール構成要素は、それの見とおせないかたちだが、内包的に多様なものから多少なりとも鮮明になる。しかし、このことが根底としうるのは、まさしく、その個性故に価値と関係する特定の個体であり、固有名の呼称で表現されて、前科学的生では一義的に〔=非恣意的に〕その本質的なものを非本質的なものを区別されることが開始されるのだから、われわれは最広義の歴史的非-分割者構成歴史的個体構成の端緒的なかたちを認めうるだろう。

 ★科学的概念構成は、前科学的個体(この場合も概念化をこうむっている。)から出発すること(自然科学は現実から離れている)。前科学的には価値との関係が見られること。
「私たちは、それ故、いかなる任意の事物ないし過程それぞれに相応しい個性は、その内容が現実と合致したかたちで、その認識にも到達できないし獲得にも値しない。かくのごとき個性は、十全に規定された諸契機のなかから出てくるものであるし、私たちにとってBedeutungに溢れた〔科学的〕個性とは〔きっぱり〕区別する必要があり、この通俗的に考えられたものでしかない狭義の個性〔=前科学的概念〕を、普遍的類概念がそうでないがごとく現実ではなきこと、のみならず私たちの現実把握ないし前科学的概念構成の産物であることを、明確にしておかなくてはならない」(Rickert,H.,1905,S.63.)。

 第二版の前科学的構成の箇所。
*歴史的個体構成が前科学的生においてはじまるという第二版の論点に注意。
posted by 9ki1to at 06:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 様相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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